2019年8月3日土曜日

夏の思い出

小学生だった頃
夏休みに入ると山で過ごしていました
小学生にできる店の手伝いはたかが知れているもので
もっぱら高原を駆けまわっていた記憶があります
「八甲田温泉さ湯さ入りに行って来い」そう父が言うので
炎天下、店から歩いて八甲田温泉に向かいます
当時は今ほど車の往来は多くなく
あっちフラフラ、こっちフラフラしながら歩いて行くのです
そんな時によく立ち寄ったのがこの沼
当時は周りが芝生で行きやすかったのですが
今はヤブ漕ぎして辿り着きます
「よく枯れねんであるもんだな」
いつも水を湛えるこの沼
今でも暑くなると必ず出掛けたくなるのです
ヤゴを見つけたり
アカハライモリで遊んだりと
ひとしきり時間を過ごし
また八甲田温泉へと向かって歩き出します
そうして八甲田温泉に着くと
フロントの境さんっていう優しいおじちゃんが
「歩いて来たのが?湯さ入りへ」と笑顔で迎えてくれました
他にお客さんがいないことをいいことに
大浴場で泳ぎの練習したりして大騒ぎ
せっかくお風呂に入ったのに
大汗かきながらまた歩いて店へと戻るのでした
そんな時間を子供だった僕に過ごさせてくれた
両親に今でも感謝しています
僕の楽しかった夏の思い出です


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。