2020年6月27日土曜日

雨の森歩き

ここ数日続いた強いヤマセは
昨日からの雨が小康状態になった今日
ひと段落したようです
南寄りの風がムシムシとした空気を運んでくる中
久しぶりに雨の森歩きです
 鬱蒼とした森の中で
ブナの木は鈍く光る
雨滴で濡れるギンリョウソウ
林床で見つけたノウゴウイチゴの実
地面すれすれに真っ赤な実をつけて
梅雨時の森でひっそりと咲くウメガサソウ
雨の日が少なかったこの6月ですが
ヤマセの霧雨とこの蒸した雨で
森は生き生きとしているように見えました


2020年6月25日木曜日

襲いかかるヤマセ雲

今日も朝から強いヤマセの風が吹いていました
風は冷たく、肌寒さを感じるほどです
そんな中でも田代平湿原へと出掛けてきました
先日お伝えした湿原の木道補修工事は
もう既に始まっています
駐車場から歩き出してすぐの木橋に架かる板が
全て新しいものに取り換えられ
その先のぬかるみにも木道が敷かれました
プロの仕事は違うね
山並みの上にはどんよりとした雲が
雛岳に襲いかかるヤマセ雲
画像では判りかねますが
雛岳の山頂から下方に向かって
雲が覆いかぶさるように流れています
まとわりつかれた雛岳がかわいそう
湿原の池塘ではスイレンが咲き始めました
午後にはあの雲が標高を下げ
霧となって箒場の辺りに流れ込んできました
気温はさらに低下
久しぶりに店のストーブを焚いたほどです
今シーズン初めて霧が入り込んだ箒場の森では
無数の葉についた霧雨が
滴となって地面にポタポタと落ちていました
しっとりとした森
それはそれで美しい


2020年6月24日水曜日

梅雨空

去る6月14日に梅雨入りとなった青森ですが
その後晴れ間が多く、雨も少ない日が続いていました
「過ごしやすい梅雨だなぁ」なんて思っていたら
数日前からこの時季特有のヤマセが吹き出しました
太平洋から吹きつける冷たい空気と
細かい霧雨をともなった雲が田代平を覆う季節です
それでも今日は昼過ぎ位まで晴れ間が
朝早く、雛岳登山に向かうKanbeちゃん
仕事の関係で青森に暮らす彼女は
冬のスノーボードツアーでの体力アップの為
最近は毎週山に出かけているとの事
今日は雛岳に初挑戦です
強い風に落とされたのか
まだ殻が青いブナの実が林床に
暗い森で咲くコケイラン
初夏の花 ツルアジサイ
梅雨空に覆われて

箒場の店から
見えたり雲に隠れたりしていた雛岳ですが
Kanbe ちゃんが山頂に着いた時には視界もよく
あの絶景を目にすることができたそうです
梅雨時のヤマセは毎年の事
今日の向こう3ヶ月予報では暑い夏になるそうです
それまでしばらくはヤマセに付き合いましょう!

2020年6月22日月曜日

田代平湿原改修工事のお知らせ

ワタスゲやニッコウキスゲ、キンコウカなど
春から次々と花を咲かせ
訪れる多くの人に親しまれている田代平湿原
経年で、木道などの老朽化が進み
対処が検討されていましたが
今日から改修工事が始まりました
工区ごとに期間を決め工事が進められるそうで
全線通行止めとはせず
一般開放されたままの工事になるそうです
これから咲く花は楽しめる、と言うことです
強い陽射しが降り注ぐ
その陽射しを目一杯受けるニッコウキスゲ
気持ちいいですねぇ
足元に咲くのはトキソウ
淡いピンクの花が可愛い
池塘に目立つようになったモウセンゴケ
じっと獲物を待っている
 
改修工事の作業をする人たちは
人力で板や枕木を運んでいるようです
大変な作業になりそうですが
改修後には今より数倍も快適な木道になるはずです
工事中はみなさんも気を付けて散策して下さい

2020年6月20日土曜日

オオタカネバラ

一時の暑さは落ち着いて
山はこの時季らしい、過ごしやすい日が続いています
この時季にグダリ沼に咲く花を見に
夕方、店を閉めてから出掛けてきました
夏が近づきグダリ沼の周りも緑濃く
水際に咲くオオタカネバラ
「冷涼な気候を好む植物」とあって
グダリ沼の側は絶好の生育地なのでしょう
きれいな色合いのオオタカネバラの花
今年も見ることができました
水面からのぞく岩の苔も、夏らしく青々と
カモやサギなどが遊ぶ夕暮れのグダリ沼

高原を彩ったレンゲツツジも散り落ち
これから梅雨明けまでの間は
暑さとヤマセの涼しさが交互にやってくるでしょう
暑い日、水辺でボーっと
水の流れる音と鳥の声を聞くのも
気持ちいいですよ



2020年6月18日木曜日

清 流

麓から見る山並みの残雪はずいぶんと減り
雪解け水が流れる川の水量も落ち着いてきました
青空が広がる気持ちのいい朝、山並みを望む
初夏の清流
川底の石まできれいに見える程の透明さです
白いしぶきを上げて流れる水
川べりの木陰で咲くアズキナシの花
マルバシモツケも咲く
陽射しを受けてきらめく水面
 
川の中を歩いていると
長靴越しに水の冷たさが伝わってきました
強い陽光と冷たい水に
夏が近いことを体感してきたのでした
 
 

 
 

2020年6月17日水曜日

草原で輝く

昨日から今朝にかけては
雨が降ったり止んだりのお天気でした
朝、箒場の店に向かう道すがらは
細かい霧雨がわずかに降っていましたが
西風とあって箒場の辺りは陽射しもありました
早朝、雛岳登山に出掛けたカミさん
今シーズン初の山登りです
高原の草地で咲き出したウマノアシガタ
花びらに艶があるのが特徴です
夏の陽射しを浴びて草原で輝く
木陰で咲くのはベニバナイチヤクソウ
こちらは日向が苦手らしい
雛岳から戻ったカミさんは
「上は(ガスで)真っ白け。寒がったぁ」
そう言って戻ってきました
でも途中、雨に濡れて花びらが透けた
サンカヨウの花を見れたそうです
結局、雛岳が姿を現したのは昼近くなってから
今度は晴れた日に行けばいいさ

2020年6月15日月曜日

夏色の田代平湿原

明け方まで降った雨は朝までには上がり
今日の箒場の辺りは
青空が広がるいいお天気になりました
ワタスゲのピークは過ぎたものの
次々といろんな花を咲かせる田代平湿原に出掛けてきました
夏色の田代平湿原
高田大岳の沢筋の雪も消えて
湿原で咲き出したニッコウキスゲ
山吹色の花びらが夏の到来を感じさせます
レンゲツツジも鮮やかに
そろそろ終盤のワタスゲ
実をつけた綿毛が風に飛ばされ
フワフワと湿原中を飛んでいます
枯れ枝に掴まって羽を休めるルリイトトンボ
こちらも夏の風物詩です
 
今日も日中は山にしては暑く
半袖で過ごせるほどの陽気でした
これから梅雨本来の雨やヤマセが来るでしょう
それまでは夏らしい陽気を堪能したいと思います



2020年6月13日土曜日

初夏の森

いまだエゾハルゼミの大合唱に包まれる箒場の森
もう新緑から深緑へと移り、初夏の森の様相です
森を歩けば、林床にはいろんな生命が
強い陽射しがブナの葉を照らす
木陰で咲くマイズルソウ
真っ直ぐに茎を伸ばし花を咲かせるコケイラン
暗くなった森の林床に
異様な姿で立つギンリョウソウ
ユウレイソウと言う
ありがたくない呼ばれ方をすることも
周りの草より少しだけ茎を長く伸ばし
ひっそりと咲くヒメシャガ
きれいな色合いです
木漏れ日がきれいな箒場の森

高原に咲く
鮮やかなレンゲツツジに見とれている間に
森の小さな花たちも懸命に咲いていました
梅雨入り前の初夏の森を
散歩するのも気持ちいいですよ