2020年7月30日木曜日

夏へ一歩

長く吹き続けたヤマセの風は徐々に弱まりをみせ
今日は久しぶりに朝からきれいな青空が広がりました
七戸町営石倉牧場から見た早朝の山並み
久しぶりに見た風景です
放牧されているベゴ(牛)たちも気持ち良さそう
森で咲くイチヤクソウ
元々薄暗い森の林床で咲くこの花は
この夏のような陽射しの少なさも関係ないのかも
森に夕陽が射し込んで

気温はまだ夏本来のものではありませんが
ヤマセがひと段落して青空を見られただけでも
夏本番へ一歩前進です

2020年7月28日火曜日

ヒバの香り

田代平湿原の木道工事が始まって1ヶ月あまり
日にちを置いて出掛け
進捗状況を見るのが最近のちょっとした楽しみです
湿原へと向かう木道もこの通り新しく
材に使われているヒバの香りがいい
北側のルートは工事を終え一般開放されています
見違えるほどの美しさと歩きやすさです
モウセンゴケが赤々と
木道上で羽を休めるショウジョウトンボ
羽以外は目まで赤い
こちらは細いルリイトトンボ
真っ白な花がきれいなノリウツギ
小さなチャバネセセリが蜜を吸う

グズついた天気が続く中
作業員の人たちは木道を仕上げて行きます
「雨ばっかりで大変だの」と声を掛けると
「あっついよりいいですよ」そう返ってきました
秋遅くまでこの作業は続くそうです
全線新しい木道になるのが楽しみですね
 

2020年7月27日月曜日

箒場からのお知らせ

           designed by Qoo
今年も箒場の森で
≪田代の森の写真展 箒場便り≫を開催します
9月12日(土)~14日(月)の日程です
去年の夏から今年の春まで
箒場周辺の風景を中心に
冬のガイドの仕事中に出会った景色などを
作品にして箒場の森に展示します
この森で

当レストハウス箒場が開業50周年を迎えた今年は
この写真展の企画が始まって9年目にあたります
今回もSugarmanfilms伊藤さんのサポートを受け
開催することを決めました
様々なイベントが中止や延期となる
難しい情勢が続いてはおりますが
そよ風吹く森の中は
きっとみなさんも気持ち良く過ごせるはずです
本格的な秋を迎える前の穏やかな森で
みなさんのお越しをお待ちしてます

2020年7月26日日曜日

雨の連休最終日

海の日やスポーツの日を含めたこの四連休
例年ですと梅雨も明け
夏らしい暑い日になっている頃ですが
今年は全国的に雨のところが多かったようです
山も前半はまあまあの天気でしたが
昨日今日と、雨が降るグズついた天気になりました
水たまりに映る森
時折強い雨が降った今日は肌寒い一日でした
雨に濡れるエゾアジサイ
 
本来であれば夏休みに入った大人も子供も
気兼ねなく
おもいっきりお陽様の下で遊ぶ姿が見られるはずが
今年は例年の夏とは違った様子になっています
 梅雨明けが遅れている上に
様々な制約のある夏になってしまいそうです
それでも八甲田はいつでもここにあります
夏に山で、みんなの元気な笑顔がみられますように!

2020年7月22日水曜日

大 暑

今日は二十四節気の大暑
一年で最も暑い頃とされています
梅雨明けは遅れ、いまだグズついた天気が続いていますが
昨日今日と、そこそこの暑さになってきたようです
午前中にグダリ沼へと出掛けてきました
源流付近から滔々と流れる湧き水
水面に映る木々の緑がきれい
水中で揺らぐバイカモも緑濃く
流れのほとりで咲くタチギボウシ
涼やかな色合いです
ミズギクの花の蜜を吸うヒョウモンチョウ
長靴越しに感じられる水の冷たさは
いつもの夏と一緒
暑い日にはグダリ沼がおすすめです

2020年7月20日月曜日

50周年記念登山

先ごろご報告した箒場開業50周年記念手拭いを手に
今日、雛岳登山に出掛けてきました
いつも行っているのに仰々しいのですが
手拭いが完成した記念の雛岳登山でもあります
と、言う事で雛岳山頂に到着
山頂で手拭いを広げて記念撮影
今日もガスで真っ白な八甲田でしたが
いつも見る景色を思い浮かべながら
記念の一枚を
山頂で咲いていたハクサンボウフウ
今日も短い休憩で下山を開始し
記念の雛岳登山を終えたのでした
微風で蒸し暑かった今日も
数組の登山者が雛岳に登っていました
下山後、店に立ち寄ってくれた登山者は
一様に汗だくでした
「今日は景色見えなかったけど
今度は秋の紅葉の時季に登ってみて下さい
すごいきれいですよ」
そう伝えて見送りました
雛岳の麓で店を開いて50年
雛岳登山に出掛ける人たちが
気軽に立ち寄れる店であり続けたいと
改めて思っています

2020年7月18日土曜日

田代平湿原にも夏

今日もヤマセの風が吹く田代平
朝のうち見えていた雛岳は
時間を追うごとに真っ白なガスに包まれていました
曇天の午前中、田代平湿原に出掛けてきました
誰もいない湿原をひと歩き
山頂付近がガスに覆われた雛岳
「結構登っている人いるのになぁ」
今日の雛岳も登山者が多かったので
一人、そう思って見つめていました
湿原を埋め尽くすように咲くキンコウカ
カキランも咲き出して
涼し気な色合いがきれいなスイレン

ヤマセで肌寒い日が続く中でも
高原や湿原には夏の花が咲いています
強い生命力に、驚かされるばかりです

2020年7月17日金曜日

夏色の高原

連日ヤマセの風が吹き
相変わらずグズグズした天気が続く田代平
それでも今朝は久しぶりにいいお陽さまがのぞいたので
高原を彩る花を見に出掛けてきました
高原から見上げる雛岳
久しぶりにこの風景が見られました
一面に咲くブタナ
黄色いじゅうたんのよう
高原に咲くノハナショウブ
先日から咲いているのは気付いていたのですが
天気が上がらず、なかなか見に行けないでいました
もう花の見頃は過ぎていましたが
その花びらの色はやっぱりきれいでした
ウツボグサの花の蜜を吸うヒョウモンチョウ
花から花へと忙し気に飛び回っています
アキアカネも飛び始め
 
朝は好天も昼過ぎからは
またどんよりとした雲に覆われてしまいました
グズついた天気はもうしばらく続くといいます
それでも山は着実に夏の風景へと変化しているのです
梅雨明けまで、もうちょっとの辛抱だ

2020年7月14日火曜日

高原に咲くヤナギラン

毎年梅雨のこの時季に
高原の一角に咲くヤナギランが
今年も見頃を迎えました
遠目に見てもすぐわかるほど
広い範囲で花を咲かせるヤナギラン
風に揺れ
前夜の霧雨が花びらを濡らす
ひしめき合うように
それでいてそれぞれがきれいに見えるように
ヤナギランは咲いていました
涼しい日が続いているので
見頃はもう少し続きそうです

午後遅く
店の辺りはヤマセのガスで真っ白になり
ガスが入り込んだ箒場の森は
また違った様相を見せていました

2020年7月13日月曜日

おかげさまで50年

昭和45年6月
当レストハウス箒場はこの地に店を構えました
当時64歳だった僕のばあさん(店先の石像のモデル)が
秋のきのこ採りに箒場へ来て
その広い高原の景色にひとめぼれし店を開いたのです
その後、店は僕の両親に引き継がれました
 昭和50年代初頭の写真です
当時二人は40歳代
キャンプや遠足などに利用された箒場の辺りは
いつも人であふれて
僕も小学生の頃はアルバイトしていたほどです
残念ながら父は
昭和59年に51歳で病気で早逝しました
その後僕も勤めを辞めて店を手伝うようになったのです
とは言うものの
開業当初から亡くなるまでの45年の長きに渡って
この店を守ったのは
僕の母だったのは疑いようもありません
ずいぶんと頑張ってくれました
そして今
僕たち夫婦がこの店を切り盛りしています
こうして50年という長い年月が過ぎたのです
この50年を記念し
オリジナル手拭いを制作しました
ばあさんも両親も大好きだった
もちろん僕ら二人も大好きな雛岳と
50年間頑張ってくれている店をモチーフに
本染めにし、いい風合いに出来上がりました
とても気に入っています
デザインと制作を引き受けてくれた
横山デザインワークスのYokoyama夫妻と共に
今日も僕は日中雛岳に登っていました

開業から今まで
たくさんの人たちに支えられてきたうちの店
この先何年続いて行くのかは予想だにできませんが
今まで同様、店に来てくれたお客さんを大事にし
笑顔の絶えない店でいたいと思っています
みなさん、どうかこれからも
レストハウス箒場をご愛顧下さい
尚、この手拭いは
店頭にて販売(税込¥1100)致しております
 

2020年7月12日日曜日

雨あがり

この週末、特に昨日は
八甲田もずいぶんとたくさんの雨が降りました
今日も午前中を中心に細かな雨が降り続いていましたが
午後遅くになって、ようやくお陽さまが顔をのぞかせました
大雨の影響か
普段は水の流れのない店の脇の川にも
久しぶりに山からの水が流れていました
水面に映る木々も川底の石も
みんなきれい
ブナの木肌が濡れて
ちょろちょろと音を立てて流れる水
 
「早く梅雨が明けないかなぁ」
そんな風に思いながら
川底を照らす木漏れ日を見つめていました


2020年7月10日金曜日

川辺に咲く花

数日続いた雨はひと段落
昨日今日と
山はこの時季らしい過ごしやすい天気になりました
花を見に近くの川へ
雨続きでいつもより水量が多い井戸沢
流れの緩やかなところでは
水面に木々の緑が映って
川辺で咲くミヤマホツツジ
今年も見ることができました
エゾアジサイも咲き出しました
花の中に小さなバッタがジッとしています
不安定な天気がこれからしばらく続きそうですが
梅雨が明けるまでもう少しです
暑くなったらまたここに出掛けよう