2014年6月30日月曜日

草原を行く

朝方広がっていた雲が次第に取れ、青空がのぞいた午前中に
チャリンコをこいで、牧場へと出掛けてきました
今は牛の放牧がされていない牧場から
山並を眺める
この広大な草原をチャリで走るのは爽快です
大岳東斜面の残雪
口を開けたライオンのような雪形です
これからしばらく、田代平はブタナが見頃
草原一面に咲いています
ウスアカノイバラの花
道すがら、ずっとほのかなバラの香りが漂っていました

好天は午前中だけで
お昼からはまたまた雨が降り出しました
なかなか一日中いい天気にはならないこの頃ですが
歩ける時には歩かないとね

2014年6月29日日曜日

野薔薇

高原のあちらこちらに白い花が見られるようになってきました
ノイバラの花
繁殖力が旺盛で、ワラビ採りの時などは
手足に引っかかって痛い目をみるノイバラも
こうして花を咲かせた時だけは
しみじみ愛らしく感じます
グダリ沼への行き帰りには
ノイバラも見てやって下さい
今年も活動を始めた青森県きのこ会の研究グループ
全国的にも有名なきのこの専門家たちです
山を歩いて珍しいきのこを採集しては
専門書や顕微鏡などで
そのきのこを特定していくのです
そんな中に新種のきのこが発見されることもしばしばで
この八甲田には
名前のついていないきのこはまだまだあるそうです
「この時期ならではのきのこ」を、いつも探しています
 

 

2014年6月27日金曜日

川の記憶

うちの店は元々、僕のばあさんが一人で始めた店です
店を建てる許可が出るまでは
今とは違う場所で短期間商いをしていました
当時(昭和44年頃)は当然電気も通ってなく
湧き水を利用してジュースやビールを冷やしたものです
キャンプに来た人たちも
同じようにその湧き水を利用していました
今もその湧き水はコンコンと流れ出ています
湧き水が流れ出てできた小川
ここで冷やしたスイカがおいしかったんです
平成3年の台風19号の際
停電で店の水が出なくなった時も
ここの水を何度も何度も汲みに来ました
その小川がいくつかの別の湧き水と一緒になり
下って行った途中には木橋がかかっていました
広大なキャンプ場を結ぶ橋でした
今は入口がヤブとなり
通る人もいなくなった折れた橋です
ここから少し下流で暑い夏の日に
素足になって川渡りして遊んだものです
周りの樹木が大きくなって
僕が小さい頃の風景とは変わってしまいましたが
今でも鮮明に残る川の記憶です
高原で咲いていたアイイロニワゼキショウの花
暑かった今日
清涼感たっぷりのきれいな色合いでした
 
 

2014年6月26日木曜日

足元を見れば

梅雨の中休みと言ったところでしょうか
朝から広がるきれいな青空の下、田代湿原に出掛けてみました
すっかり雪が消えた山の向こうから湧き上がる雲
見頃が過ぎたワタスゲは
風に任せて綿毛(種子)を飛ばしています
木道沿いの足元にはトキソウ
淡いピンク色がきれい
池塘の枯れ枝に止まるルリイトトンボ
細身の体で忙しそうに飛び回っていました
木道の両側には今にも咲かんと
たくさんのキンコウカが蕾を持っています
来週には、足元にキンコウカの花が見られるかもね
 




2014年6月25日水曜日

木 陰

箒場の森は、もうすでに夏の雰囲気です
ブナやミズナラなどの葉は色濃くなり
生い茂った葉が、林床への陽射しを遮ります
雛岳の裾を森歩き
陽射しが創る木陰がきれいです
太陽が苦手のギンリョウソウ
やっぱりギンリョウソウには雨が似合います
ツヤツヤしたコシアブラの葉
木陰に咲いていたミツバツチグリ

高原で強い陽射しを浴び
森の木陰で涼む
夏の田代平での遊びかたです

 
 

2014年6月24日火曜日

思い出を辿る道

2011年秋、当時運行されていた八甲田シャトルバスを利用して
箒場へと足を運んでくれた東京のご夫婦がいました
店に立ち寄ってくれ話をしてるうちに親しくなり
その年、千葉で開催した僕の写真展に来てくれたのです
翌年も6月に二人でまた八甲田を訪れ
グダリ沼を始め、箒場の自然を楽しんでくれていました
そんな思い出が詰まった箒場に
今年は奥さんがまた訪ねてきてくれました
好天の下、つつじの小径を歩いて
グダリ沼へと一緒に出掛けました
ご主人との思い出が詰まったグダリ沼で
一人静かに風景を眺めていたUchidaさん
最後に二人で旅したのが八甲田
つつじの小径を歩いてのグダリ沼だったそうです
 「ようやくこちらに来たいと思えるようになったのよ」と
静かに話してくれました
当時からよく話が合っていたUchidaさんと箒場のかあさん
ご主人の仕事の関係で
青森に4年暮らしていたUchidaさんは
懐かしそうに青森での生活を母に教えていました
「この夏には子供や孫と一緒に来たい」と言って
常宿の八甲田温泉へと帰っていきました
お待ちしてますね
 
ゆっくりと雛岳登山を楽しんだのは
八甲田ロープウェーのKaorin
雛岳山頂できれいな景色を楽しんできたそうです

 



 
 
 





2014年6月23日月曜日

初夏のグダリ沼

夏本番にはまだまだの八甲田ですが
ひとたびお陽さまが顔をのぞかすと暑さを感じられる程です
初夏のグダリ沼へと出掛けてきました
束の間青空が広がり
雛岳が姿を見せてくれました
グダリ沼へと向かう草原に咲くキバナノニガナ
きれいな流れです
流れの中で草丈を伸ばすバイカモ
鮮やかな緑が夏が近いことを感じさせます
今年のバイカモには勢いがあります
水辺で咲くオランダガラシの花

午前中は好天も、午後にはまた曇り空となり
冷たい空気に覆われてしまいました
ぐずついた梅雨らしい天気が続きますが
それでも、季節は着実に夏へと向かっています
 





2014年6月22日日曜日

好天の週末

「ずっと天気悪がったきゃ~」
昨日今日と、店に遊びに来てくれたお客さんたちが
口々に言っていました
登山や行楽などには最高のシーズンを迎えるや続いた雨に
週末のお出掛けを控えざるを得なかった多くの人は
ようやく好天になったこの週末
思い思いの遊びをしていたようです
日中は雲が出ていましたが
夕方にはきれいな青空が広がりました
立ち枯れした木に花を咲かせたツルアジサイ
真っ白な花がきれいです
夕陽を浴びるアカツメクサ

雛岳登山に出掛けた人
裏の林で語らう親子
グダリ沼や田代湿原帰りの人たち
そして、バイクのツーリング帰りのみんな
どの人たちも
待ち望んだ晴れの日曜日を、思う存分楽しんだようでした


2014年6月21日土曜日

久しぶりの青空

久しぶりに朝から気持ちのいい青空が広がりました
「晴れだら行がねば(晴れたら行かなきゃ)」
そんな風に思っていた花の場所に出掛けて来ました
高原の一角に咲くウマノアシガタの花
鮮やかな黄色が青空に映えます
群生して咲いています
花びらがツヤツヤしていてきれい
タニウツギの花の蜜を吸うカラスアゲハ
忙しげに、花から花へと飛び回っていました
帰り道、ブナ林の木陰で見つけたコケイラン
じっくり歩いてみるもんですね
井戸沢の清流にも立ち寄って

久しぶりの青空に
花も虫も、生き生きとしているように見えました
 

 

2014年6月20日金曜日

高原の片隅で

ずっと降り続いた雨もようやく峠を越したようで
今日の箒場は曇り空が広がる一日でした
気にはなっていたけれど
なかなか行くことができなかった花を見に
高原を散策しに出掛けました
コケモモの花
この前立ち寄った時には蕾だったのに
たくさんの花を咲かせていました
マルバシモツケ
朝まで降っていた雨の滴が花を濡らしていました
群生して咲くベニバナイチヤクソウ
きれいな色合いです
雛岳の沢筋に雲

高原の片隅にひっそりと咲く花たちは
続いた雨にもめげずに
いつものように静かに咲いていました
午後には風が西寄りになりました
ようやく、天気が回復してくるのでしょう




2014年6月18日水曜日

ワタスゲとニッコウキスゲ

連日の雨もようやく一段落
今日は曇り空ながらも穏やかな一日になりました
田代湿原に出掛けてみました
ニッコウキスゲが咲きだしました
夏の様相となってきた周囲の緑に
鮮やかな黄色が目立ちます
平日でも
ひっきりなしに散策する人たちの姿が見られました
雨続きで綿毛がくっつき合い
ふんわりした感じではありませんでしたが
まだまだワタスゲも見頃です
 カッコウの鳴き声を聞きながら
ニッコウキスゲやワタスゲ
そしてわずかに残ったレンゲツツジを観ることができます
どうぞ田代湿原にお出掛け下さい





2014年6月17日火曜日

ひょっこりと

店の裏口から外へ出て、ふといつもの林に目をやると
何やらそこだけ白っぽく見えるものがありました
「もしや!」と思って、カメラを手に静かに向かうと
悠々とカモシカが歩いていました
距離を取ってじっくりと観察していると
カモシカも警戒してこちらをのぞいています
ウシ科のカモシカは眼が悪いそうです
気取られないようこちらが動きを止めると
少しして、林の奥へと消えて行きました
大きなカモシカでした
また遊びに来てくれるかな