うぐいすのお話し

「ホ～、ホケキョ」
今年も道路を挟んだ店の前で
ウグイスが鳴き始めました
毎年同じウグイスが鳴いているとは思えませんが
決まってこの時期
僕らにきれいな鳴き声を聴かせてくれます
生前母はこのウグイスの鳴き声を聴くと
必ず家内の母とこんな会話を交わします
以下、二人の会話です
「あれあれ、うぐいす鳴いでらの」と、母から始まり
「んだの。どごで鳴いでらんだべ」と、応える義母
「姿っこ見せねっきゃの」
「んだっきゃの～」
「してもさ、なんもきれいだ鳥でねぇんだつきゃ」
「んだつきゃ」
そして二人で「しても、声だばいいよの～」
と、毎年同じ話をしていました
この話を側で聞いていた僕とカミさんは
「せばおかちゃん、きれいでねぇって、見たことあるの?」
と、聞くと「ん!?ないよ、姿見せねぇんだもの」
「なんじゃいな、それ!」と僕らが言うのでした

新緑の森の林床で咲くオオバキスミレ

その森で遊ぶRyousukeとYuu

半年会わない間にずいぶんと大きくなりました

新緑の中で遊ぶ子供たちもきれいです

今日もウグイスがきれいな声で鳴いていました

その声を聴いて

僕とカミさんはこの話をまた思い出し

二人で顔を見合わせ笑っていました