2015年12月19日土曜日

母を想う

去る12月8日夜、母が亡くなりました
この春病気が判明してからは
病気に向き合い、懸命に治療と静養をしていましたが
かなわず、81歳の生涯を閉じました

45年前、箒場の店の開店と同時に
当時36歳で山で仕事をするようになった母は
以来45年もの間箒場の店を守ってきました
いつどんな時でも訪れたお客さんに優しい笑顔で接し
みんなから“かあさん、かあさん”と慕われた人でした
ずっと仕事をしっ放しで
趣味のひとつも持たない母でしたが
店でのお客さんの会話が喜びだったのでしょう
仕事を終え家に戻ってからの
家族三人での晩ご飯を楽しみにし
家内の作る食事をいつも「おいしいのぉ」と
毎日嬉しそうに食べていました
そうして亡くなる4日前まで家で過ごしたのでした
僕が山で好きなように活動できたのも
母が店を守ってくれていたからです
“箒場”は間違いなく母の店でした
2010年夏 家族で
テレビを観て笑う母
この夏、裏の林を歩く母
盛岡に暮らす兄家族と僕らに囲まれて
晩秋、家族三人で撮った最後の一枚

笑顔のイメージばかりの母です
母が居なくなっても温かいままの箒場でいられるよう
これからも過ごしていきます

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