2013年2月26日火曜日

雪切りとスキー

青森では年配の人は
雪片付けのことを雪切りと言ったりします
僕が小学校6年生の春のこと
店の開店準備の為、毎朝雪切りに出掛けていた亡き父が
「明日、店の雪切りさ行くはんで
な(お前)、スキー持って、一緒にあべ(来い)」と言いました
翌日、友達一人を誘って父のジープで山へ向かうと
後藤伍長の銅像が立つ馬立場の西側にある
中の森という山の麓で車を止め
「おとさん雪切りさ行ってくるはんで
おめ達、ここでスキー滑っていろ」と言い残し
店へと車を走らせて行きました
青空でポカポカした陽気の日でした
登っては滑りを繰り返し、おにぎりを食べては昼寝し
何時間かを過ごしたのでした
山の上から父のジープが見えたので
友達に「さぁ、帰るが」と
父の車に向かって滑って行ったのでした
子供たちにスキーをさせてあげたいと
途中の山に放っておく
そんな豪快で優しい父でした
昨日、箒場でひとり雪切りしながら
そんなことを思い出していました
やっと雪も落ち着いて
今日は久々に青空を見ることができました
気持ち良かったなぁ



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