2014年5月18日日曜日

笑顔で締めくくり

およそ5ヶ月に及んだガイドクラブの
今シーズンのスキー、スノーボードツアーは今日が最終日です
朝から抜けきらないガスの中
集まってくれたみんなと山に出掛けました
Hayashiさん 渋いっすね
ガイドクラブ女子スキー部々長 Horikawaさん
Katsubon
そして、今日集まってくれたみんな
ずーっと、息がつまりそうなガスの中を歩いて小岳に到着
その小岳を滑るタイミングでガスが抜けました
視界が利く斜面をみんなで一気に滑って
斜面下で記念撮影です
みんな、いい笑顔でした
夕方、ようやく青空が広がり、山が姿を現しました
 
僕のガイドになってから20年目のシーズンが終わりました
大過なく、無事にシーズンを乗り切ることができ
今は少しだけホッとしています
今シーズン、僕と一緒に滑ってくれたみなさん
どうもありがとうございました
来シーズンも一緒に山へ行きましょうね
明日からは箒場で過ごします
どうぞ、お越し下さい


2014年5月17日土曜日

歴史を辿る

今日の山は深いガスに覆われ
時折雨がパラつく、寒い一日でした
雨は身体を濡らす程ではなかったので
久しぶりに午前午後と、半日ルートに出掛けました
山頂駅からしばらく滑り降りてもガス
それでも冷え込んだおかげで、よく滑るいい雪でした
切り払われて、滑り易い幅を持つこのルート
ルートの終点には「100」と記された赤い三角の表示板
昔、まだ八甲田ロープウェーなどなかった時代に
酸ヶ湯温泉と萱野高原を結ぶスキールートとして
「田茂萢ルート」と名付けられ開設されたのだそうです
山中にあまたあったこの三角表示板も
長い年月の間に欠け落ちたり
または、張り付けた木そのものが倒れたりして
なかなか目に触れる機会が少なくなりました
この「100」という文字が消えることなく
鮮明に残っていることに驚きです
「100番、いがったな(良かったな)」と
滑り終え、隊長と話ししていました
時代は変わり、使っている用具やウェアなどは
想像もつかない程の進化を遂げましたが
先人が創った山の歴史を辿り、昔を想う
いい一日になりました
 

 

2014年5月16日金曜日

箒場にて

今日はガイドの仕事を休んで、一日中箒場で過ごしていました
店を開店してから手つかずになっていた仕事を片付け
晴れ間を見て、少しだけ散歩です
高原からのぞむ雛岳
山頂に向かって、芽吹きがどんどん進んでいます
店からほど近くに立つブナの木
今年もこの木の芽吹きを見ることができました
最近お気に入りのブナ林
葉が出そろった中
わずかに入り込む陽射しがきれいです
産毛をまとったブナの若葉
高原で咲くミネザクラ
今が盛りです

毎春見ることができる風景なのですが
それだからこそ、「見逃がしてはならない」と思って
そこに向かうのです


 

 

2014年5月15日木曜日

至福の時

ツアーの終点となる山裾の雪が日々融けていくこの時期は
毎日のツアーコースを選定するのにも
少しばかりの思案が必要です
「あのブナ林の新緑が見てぇな」と思い、今日出掛けました
 赤倉岳の登山道から見た絶景
今日は夏道を登ってみました
赤倉岳を滑るMakinoとKoikeさん
今日の雪、最高でした!
新緑のブナ林でのお昼休憩
気持ちのいい、至福の時間でした
「住まば都よ 暮らさば田代」
そう刻まれたブナの木を見つけました
「昔、木出し(炭焼きなどの作業)した人でも
書いたんだろうな」と、一人勝手な想像をし
この人にとって、「田代」がどんなに大事な場所だったのか
思いをめぐらせていました
そして、若葉が出そろったブナの林を
みんなで滑り降りたのでした
 
 

2014年5月14日水曜日

仙人岱~小岳~箒場岱

南風が朝から強く吹き、ロープウェーは運休となりました
それでも天気は崩れそうになかったので
みんなで山の麓から登っていきました
普段歩くことがないルートを使って仙人岱へ
振り返ると、南八甲田の山並を見ることができます
強風にあたることなく、気持ちのいい登りでした
そして、向かうは小岳です
小岳の東面を滑るKoikeさん
みんなで登って滑った小岳は最高でした
雛岳と新緑と雪渓
幹の中は空洞で樹皮だけで立つブナ
夏の間には何度も見に出掛ける木です
一冬越すごとに「まだ立ってるんだべが」と
気にかけているのですが、この冬も乗り切ったようです
 
残雪の高田大岳と新緑の森
夕方、高原を少しだけ散歩です
夕陽を浴びる高原のミネザクラ

箒場へと続く林の中の雪には
ブナの葉を包んでいた鱗片が敷き詰められ
スキーの滑りは幾分渋い感じでした
でも、そんな感覚さえ楽しいと思える
きれいな新緑の中でのスキーでした

 
 
 

 

2014年5月13日火曜日

新緑の森

ブナなどの芽吹きが進む八甲田
もう芽吹いた葉が開き
つい先日までは林床に届いていた陽射しも
その葉たちによって木陰ができるようになってきました
淡い緑の葉が次第に色濃くなり始めています
素敵な空間です
ダケカンバの林からブナの林へと
滑りこんで行くホテル城ヶ倉のTerasimaさん
強風の為、始発のゴンドラ1本で運休になった今日
前になったり、後ろになったりして
我がガイドクラブと同じルートに向かいました

箒場の裏の林も鮮やかな緑に彩られています


 

2014年5月12日月曜日

新緑はスピードを上げて

スキー、スノーボードのツアーシーズンも終盤を迎え
八甲田の山は人影もまばらになってきたようです
少しだけ静かになった山にウグイスの声が響きます
赤倉岳と井戸岳の鞍部に立つShouhei
春になってガイドクラブのツアーに同行しているわげものです
革靴にウロコ板のテレマークスタイルで
山を闊歩しています
赤倉岳の斜面を滑るSonomoto夫妻
今日が今シーズン滑りおさめの二人
「気持ち良かったぁ~」と喜んでいました
山裾の新緑を眺めながらのお昼
そして、その新緑の中へと滑りこんで行きます
ブナ林を滑っては立ち止まり
みんなで眼前や頭上の新緑をゆっくりと楽しみました
一昨日、箒場に滑り降りた時より
さらに芽吹きが進んで
スピードを上げて山を駆け上がる新緑に
圧倒されそうでした